エスパルス日和 道祖神の弟子blog

橙魂を持った旅人が、思いを吐露したり、アイスタのみならず、小旅行の喜びと威力偵察の目的を兼ねて他チームのスタジアムにさえ観戦しに行くような、あるいはサッカーとは無縁な日々について、天衣無縫に綴ります。

清水的 ジュガール

ジュガールとは、ヒンディー語で《最低限の道具や材料で、なんとかして問題を解決すること》そんなニュアンスを表す言葉で、日本語の中にはそれを一言で表現できる単語はありません。

さて、前節湘南戦の前半17分に、ヘナト選手が涙ながらに退場せざるを得ないほどの怪我をしたとわかった時、私はこの湘南戦にまだ勝てるかさえわからない状況にも関わらず、次の、そしてまたその次の試合にもヘナト選手は出場出来ないであろうと、理由も無く確信に満ちたネガティブに苛まれていました。

今日の浦和戦のキープレイヤーは、やはり六平選手ということになるでしょう。いや…実際は一人が試合の体勢に影響を与える量はそれほど多くありません。しかし、我々オレンジサポから絶大な信頼を得ていたヘナト選手の代わりを彼が担う以上、しかもそれが守備的MFという清水の泣き所のポジションである以上、その選手(今回は六平選手)は試合の成否を一身に託される宿命にあるのです。

酷ではあります。
プレッシャーもあるでしょう。
でも、六平選手には大チャンスです。
この窮地を、彼が、エスパルスがどう乗り切るか、注目しているのはオレンジサポだけではありません。今日のプレイの質、今日の試合の結果が、彼の今後のサッカー人生をどう変えていくか。そのぐらいの大一番になるやもしれませんよ。

私たちオレンジサポはこんな風に強く思いたいのです。《六平選手がエスパルスにいてくれてよかった》と。

浦和のスタメンを見てください。
ほぼ全員が有名人です。
でもオレンジサポたちは、その有名人を見たくてスタジアムに来たのではありません。サッカーボールが、浦和のゴールラインを火を吹きながら通過していく瞬間を見に来たのです。

六平選手!
今日は球を散らすだけの役割ではいけません。
「(六平)そんなパスだせたのかぁ!」
と我々オレンジサポさえ驚くような勝負パスに期待しています。

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整いました。

次ほど楽しみな静岡ダービーはないですよね。エスパの攻撃力も、ジュビロの補強も半端ないわけで、次回のダービーに勝つことの意義が、日増しに高まるという素晴らしさ。

ライバルの存在はありがたい。
ワールドカップでは、確かにコロンビアやベルギーとの熱戦に大興奮しましたが、じつは、私個人的には、日本も韓国も勝ち上がって、ベスト4ぐらいで日韓戦が実現して欲しいと切に願っていました。
韓国とはいろいろ揉め事もありますが、サッカーでも野球でも、韓国戦ほど自分の愛国心を自覚する時は他にありません。

そして、
そんなライバルに勝つ瞬間こそ、
生きてきて良かったと思えますよね。

心にある~オレンジ色の杯~

 

今日の試合、

ファンウィジョ選手が怖い!

正直言って、そう思わないエスパサポは少ないでしょう?

今のエスパルスへの期待感とか、

オレンジ魂あるが故の、理由なき強がりなどをさておけば、

ファンウィジョ選手のストライカーとしての資質(性能)は、

私たちエスパサポにとって脅威たりえるに十分値します。

しかし…

我がドウグラス選手が与えるガンバサポへの恐怖(プレッシャー)は、

きっとその何倍も大きいのではないでしょうか。

 

みんな、

サッカーを愛するみんな、

大好きなチームを愛するみんなが、

一握りの恐怖(心配)を心の隅に追いやり、

それを凌駕する気合で選手たちを鼓舞する力に換えていきます。

 

サッカーって最高ですよね。

私は野球もバレーボールもテニスも好きですが、

サッカーほどワクワクするスポーツはありません。

清水の試合結果ほど、翌週の気分に影響を与えるものはありません。

 

エスパルスが勝ち点3をとる週末になるならば…

東名高速で車が止まり、JAFを呼ぶような事態になっても構いません。

先に食券を買ったと勘違いし、金を払っていないことに気づかず『ごちそうさーん』なんて言ってラーメン屋を出てしまい、あやうく食い逃げと勘違いされそうになり、超恥ずかしい思い出が増えても構いません。

大事な人に予定を当日キャンセルされても大丈夫です。

 

だってエスパルスに勝ち点3が入るんですもの。

私個人に降りかかる不幸ごとき、お安いものです。

松原后のスゴさ

この間の神戸戦、試合後に注目を集めたのはドグ選手とビジャ選手。多少拡げて二見選手やイニエスタ選手あたり。

試合序盤、ペナルティエリア付近でビジャ選手に渡ったボールを、反転して左足で松原選手がシュートブロックしたシーンがありました。
松原選手が少し左前に体の重心を振られてから、シャビ選手が右足シュートを振り抜くまで、ほんの刹那の時間しかありませんでした。スローモーションですらほとんど余裕がありません。

そして私は思ったのです。
あの時后くんが防いでくれなかったら、試合はどうなっていただろうと。
またあの時、彼以外の他の誰がそこにいたとしても、あのシュートを完璧に止めることは出来なかっただろうと。
判断の速さ、アジリティ、筋力、全てが優れていた彼のみが成せた業だったから。

もちろん、あの試合は、ピッチ上の全員が全身全霊で戦ってくれて、オレンジサポも含めて、みんなで《勝ち点3がこれ程嬉しいものか》とあらためて何時間も何時間も噛み締めることができました。
篠田監督もありがとう。
大好きです!

もし、三保グラで松原選手に会えたら、【君がいてくれてよかった。これからもそういう頑張りをちゃんと見ているからね♪】と伝えたい。

待望の

久しぶりの更新になってしまいました。

この間の更新からエスパルスにも私にもいろいろありました。

さて、

私は今のエスパルスの状態がとても好きです。勝ったり負けたり、そのことにはあまり関係ありません。

もちろんコアサポほどの気持ちを持ったサポだと自負していますから、いつでも勝ってほしいし、負けたら不満もありますが、勝負の世界のことですからね。どちらかのチームが勝ち続けられるわけではありません。自分のひいきのチームだけが都合よく連勝できなくても仕方ないのです。

でもなぜ今のエスパルスの状態が好きかと問われれば、このようにいくつか挙げることができます。

 

①篠田監督は調子の出ない選手がいたらメンバーを変更してくれる。

②篠田監督はスピリットを見せる選手を起用してくれる。

③圧倒的な個の力を持つFWドグ選手がいる。

④J屈指の狩人MFヘナト選手が元気である。

⑤両サイドバックの動きの質と献身性はサポに自慢できるほどだ。

センターバックをはじめ、守備網が脆弱である。

⑦キーパーもやや不安である。

 

ここで個人的に大事なのは、⑦と⑧のマイナス要素です。

チームに不安要素があるということは、いつもそこに成長の期待がある。また補強の楽しみもあるということです。シーズン開始前は、ほぼ弱点無しだと私は思っていたので、なかなか勝てない時期に謎が深まるばかりでした。

 でも今は弱点を知りつつ、ちゃんと勝てる希望に満ちています。

これこそ応援のし甲斐があるというもの!

 

最後に、

後半戦に篠田監督に期待したいことを挙げます。

★GK高木和選手のスタメン起用

★川本梨誉選手の抜擢 ※途中出場でOK

★DFブエノ選手(鹿島)の獲得

どう思っているのか?

こう思うことありませんか?

こんなに勝てないなら…
★西澤選手をLMFとしてスタメンにしてはどうか。
★FWの一角に滝選手や高橋選手などをスタメンに抜擢してはどうか。
★CDFとして起用のリスクはあるが、現状からの変化を期待できるヴァンデルソン選手を試してはどうか。
★誰がボランチをしても失点が止まらないなら、2ボランチをやめ、思い切って3ボランチplusトップ下という中盤にしてはどうか。
★プレイスキッカーを北川選手に任せてはどうか。
★多少の失敗を覚悟した上で、せめて六反選手が出られない時ぐらいは若いGKを起用してはどうか。

私たちファンは、勝手にいろいろ思いますよね。でも蓋を開けると(スタメンが発表されると)、いつも通りのラインナップです。

「また苦戦するのかな」
「また失点するのかな」
「他の下位チームが勝ったらどうしよう」

チームが弱いと、こんな風にネガティブになってしまうのが私の弱さでもあります。でも私の気持ちを理解できる同志もいるでしょう。

私はこうも思うのです。
「監督やコーチって、(勝てていない状況で)どうしていつも同じスタメンなんだろう?メンバーを代えて負けたくないからなのかな?控えメンバーはスタメンより何か不足しているから控えなのか?しかし全て兼ね揃えている人はどの世界にもいないのだから、新たな可能性を試してみてもいいのになぁ…」と。

現実はサカつくともウイイレとも違います。私はなんら責任の無い立場で物申しているのであれですが、現場には現場の辛さがあるとは思います。
でも、なんとなく、スタメンや選手交代、セットプレイ時の面白いアイデアや後半からの戦術変更など、いろいろな試行錯誤が見て取れる采配じゃないと、ただそれだけで不安になる今日この頃。

《勝ってくれ!》
何度、何十回、心で唱えたことか。
次のリーグ戦まで、長すぎる…。

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ワクワクまでの距離

少し前の話になりますが、浦和戦のあとで、観戦に来られなかった友人に、こう尋ねられた時のことを思い出しました。

友「今日の試合負けたみたいだね。どんな感じだった?」
私はこう答えました。
「引き分けで終わった試合のような心地だよ今。ビクビクすることもワクワクすることも少ない90分で、ただ2点取られたという事実だけがある感じ。負けるにしても、せめてドキドキするような試合を見たかった。負けても悲しくないなんて、なにかおかしな心境になっているよ」と。

ワクワクが生まれるには時間が要ります。
1~2週間ぐらい熟成されると幸せな気分になります。まさに開幕前の状態ですね。
また逆に、ビクビクも時間をかけて熟成され、いずれそれが恐怖に変わります。

いまエスパルスの試合は、その対戦相手が強そうであれそうでもなさそうであれ、多くのファンの心には希望と同じくらいのパワーを備えた《恐怖》があるのではないでしょうか。

~また負けてしまうのではないか~

ドグが先発でも勝てない。
ヘナト不在では勝てない。
2ヶ月前までJ最強布陣だと思っていたディフェンスラインのまさかの空転。
終わることの無い、結論が出ることの無い、結局ボランチは誰がいいのか論争。
監督交代に、チーム好転の可能性を感じ始めてしまっているという、末期症状的なファン心理。

エスパルス戦士たちよ。
負けてはいけない試合はダービーだけじゃないのです。ダービーは勝った後に至上の歓喜があるだけのこと。試合の価値に違いはありません。
我々サポーターの中には、「次の試合は負けそうだな」と思っても、チケット販売開始のタイミングを忘れないように、スマホにタイマーを仕掛けて、仕事中にそれが鳴って焦ったりして、どうにかこうにかチケットを入手している人や、試合当日は馬鹿みたいに早く家を出て、暇つぶしのネタが尽きても、ここ数年は頻尿に悩んでいても、気合いで列に並び続けている人もいます。
サッカーが人生(生活)の一部になっていて、それが生きがいになっています。試合中ピッチでボールを蹴ることができない点で選手たちとは違う境遇ですが、サッカーに希望を見出しているという点において、プロもサポーターも違いはありません。

エスパルス戦士たちよ。
川崎戦で、負の連鎖から解放して欲しい。
チームを、サポを、そして選手たち自身を。
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